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長く家を空ける前に、トイレや浴室・洗面台・キッチンの排水口でできる臭い対策を場所別に紹介します。ラップの使い方と限界、帰宅後も臭うときの確認ポイントも解説します。
長期不在の水回り対策方法
基本は水を流しておく
出発前は排水口のごみや髪の毛を取り除いてから、トイレと浴室・キッチン・洗面台の排水口へ水を流し、臭いを遮る「封水(ふうすい)」を補っておきます。来客用のトイレなど、普段使わない場所も忘れずに確認しましょう。
先に生ごみや髪の毛を取り除く

キッチンのごみ受けに残った生ごみや、浴室・洗面台の排水口にたまった髪の毛を取りましょう。目皿(排水口のふた)や防臭部品を外して掃除した場合は、元の位置へ戻してから水を流してください。
水を流す場所

| 場所 | 水の流し方 |
|---|---|
| トイレ | 便器を一度流し、たまり水が戻ったことを確認。流した後はふたを閉める。 |
| 浴室 | シャワーで洗い場の排水口へ。浴槽を普段使わない場合は、浴槽の底にある排水口にも流す。 |
| キッチン・洗面台 | それぞれ蛇口から排水口へ。普段使わない洗面台も忘れずに流す。 |
洗濯機の排水口は、通常は排水ホースがつながっています。ホースを外している場合だけ、露出した排水口にも水を流しておきます。つながっているホースを、臭い対策のために外す必要はありません。
ラップを使って臭いを防ぐ方法
ラップは水を流した後の補助として使う

ラップは、排水管にたまる水の蒸発を抑える補助策です。先に水を流してから使います。ただし、ラップは水の代わりにはなりません。隙間ができたり途中で外れたりするため、ラップだけで臭いを完全に防ぐことはできません。
便器は水を補ってからラップをかける
- 便器を流し、たまり水が戻ったことを確かめる。
- 便座とふたを上げ、便器の上面をふちまでラップで覆う。隙間ができないように貼る。
- 便座とふたを下ろす。帰宅後はラップを外してから便器を使う。
数か月以上家を空ける場合や冬に凍結するおそれがある場合は、便器・温水洗浄便座の取扱説明書で長期不在時の手順を確認してください。製品によっては、水抜きなど別の手順が必要です。
排水口は上から覆える場所だけに使う
洗面台や浴室など、排水口の上面を覆える場合は、水を流した後にラップをかけます。水気があると密着しにくいため、周囲を拭いてから覆いましょう。帰宅後は使う前に必ず外してください。洗濯機が接続されたままの排水口など、無理に覆えない場所には使わないでください。
留守中に水回りから臭いが出る原因
封水が減ると下水の臭いが上がる

排水口の奥には、排水管が曲がって水がたまる部分(排水トラップ)があります。ここにたまる封水が、下水の臭いや虫が室内へ上がるのを防ぎます。長く使わずに水が蒸発すると、下水の臭いが上がることがあります。
トイレの便器に見える水も封水です。浴室や洗面台の封水は排水口の奥にたまっているため、減っていても外からは分かりにくくなっています。
1か月以上留守なら、出発前に水を補ってラップも検討
水が減る速さは室温や設備によって異なります。1か月以上家を空ける予定なら、出発前に排水口のごみや髪の毛を取り、トイレと浴室・キッチン・洗面台の排水口へ水を流します。上から覆える場所ではラップの併用も検討してください。
排水口の汚れや防臭部品の外れでも臭う
排水口に残った髪の毛や汚れ、防臭部品の外れも臭いの原因です。水を足しても臭いが続く場合は、排水口の汚れと、外した部品が元の位置に戻っているかを確認してください。
帰宅後に水回りが臭うときの対処法
ラップを外し、換気しながら排水口に水を流す
帰宅後はラップを外してから換気し、トイレを流します。臭いがする浴室・洗面台・キッチンの排水口にも水を流してください。洗濯機まわりから下水の臭いがする場合は、ホースを外さず、洗濯機の取扱説明書に沿って排水や排水口のお手入れを確認してください。
水を流した後の症状で、次の対応を決める
| 症状 | 次にすること |
|---|---|
| 水を流すと臭いが弱まる | 換気を続け、臭いが戻らないか様子を見る。 |
| 水を流しても臭いが残る | 排水口の髪の毛・ごみ・ぬめりを掃除し、外した部品が元の位置に戻っているか確認する。 |
| 臭いがすぐ戻る・ゴボゴボ音がする | トラップや排水管の不具合も考えられる。賃貸住宅は管理会社へ、持ち家は設備業者へ相談する。 |
| 便器の根元から水がにじむ・複数の排水口が同時に臭う | 部品を分解せず、賃貸住宅は管理会社へ、持ち家は設備業者へ相談する。 |
長期不在の水回り対策でよくある質問
短い旅行でもラップは必要?
数日間の旅行なら、ラップを必ず使う必要はありません。出発前にトイレと浴室・キッチン・洗面台の排水口へ水を流し、髪の毛や生ごみを取り除くことを優先してください。
冬に長く留守にする場合も同じ対策でよい?
凍結のおそれがある場合は、臭い対策とは別に給水管や便器、温水洗浄便座などの凍結対策が必要です。凍結はラップでは防げません。お使いの機器の説明書に加え、賃貸住宅なら管理会社からの案内も確認してください。
水回りコーティングで下水の臭いも防げる?
コーティングはシンクや浴槽などの表面を保護する施工で、排水トラップの水が減ることは防げません。下水の臭いが気になるときは、まず封水と排水部品の状態を確認してください。表面の汚れを落としやすくしたい場合には、コーティングも選択肢です。
